ギターを始める0からの話#3(エレキギター後編)

    コントロール部

    前回の続きです。コントロール部について書きたいと思います。コントロールパネルとか言ったりするみたいです。

    ここはけっこう重要なポイントです。

    この他にも色々なパターンのものがあります。

    各部一つずついきましょう。

    ピックアップセレクター

    名前のまんまで、使うピックアップを選択するやつですね。

    例えば、

    ストラトキャスター

    セレクター位置使用ピックアップ効果
    1フロントピックアップ弦の張力が弱い箇所、柔らかめの音を拾う
    2フロント+センター2つ同時に使用。ハーフトーンとか言われる
    3センターピックアップフロントとリアの中間の位置の音を拾う
    4センター+リア2つ同時に使用。ここもハーフトーン
    5リアピックアップ弦の張力が強い箇所、硬めの音を拾う

    とか

    レスポール

    セレクター位置使用ピックアップ効果
    1フロントピックアップ弦の張力が弱い箇所、柔らかめの音を拾う
    2フロント+リア二つ同時に使用、2つのピックアップのvolume、toneを使用することで、幅広い音作りが可能
    3リアピックアップ弦の張力が強い箇所、硬めの音を拾う

    前回ピックアップレイアウトの事での悩み所はこの辺につながってきます。言い訳の件です、、

    SSHかな?なんていったのは、上の主要な2種類のタイプの組み合わせ、ほぼ全部なんとなく体験できるのかなと思ったのですが、

    私の主観ですがSSH、HSHは

    • コントロール部が複雑になってくる
    • 無理やりつめこんだ感がある(HSHは特に)。それ故のデメリットがある
    • いろんなジャンルに1本で対応せざるえない状況で使う

    というようなイメージをもってます。少し考え方をかえますと

    • 複雑なコントロールを理解している
    • デメリットを理解している
    • いろんなジャンルに対応できる

    って人が使うとも考えられると思います。

    少し玄人好みな仕様なんです。いろんなギターの扱い方、メリットデメリットを弾いてきた経験から知って、取捨選択した結果HSH、SSHを選んで使っているという事なんだと思います。

    といった私個人の考えがあった上で、最初の1本の条件として

    • コントロールがなるべくシンプルであること
    • シングルコイルとハムバッカーが体験できること
    • シングル、フロント+センターのハーフトーン(ここが好きな人が結構いる)
    • 上達していく過程でコントロールをさわるクセをつけれそうなもの

    といったイメージで考え、なおかつ初心者でも把握しやすいレイアウトはSSHだなと、、

    こういった感じのもの。

    コントロールの位置は重要です。赤線でかこった箇所です。

    写真の様なストラトタイプのものに最初に慣れておくのがいいと思います。

    私はここ、失敗した経験があります。

    レスポール系とテレキャスターでやってた時期があったんですけど、ピッキング(右手で弦をはじく)に腕を大きく振るクセがついたんです。

    このクセそのものは悪いことでも無いとは思うのですが、問題もあります。

    その後、やっぱりストラトも弾きたくなってしまうんです。カッコいいですからね。

    知人に安くで譲ってもらい、少し期間そのストラトをメインで使ってました。

    ある時、問題に気づきます。しかもライブ本番中に。

    フロント、フロント+センターが好きでその辺を使うんですが、音が急に硬くなるんです。「ん?なんで?」

    ピックアップがリアになってるんですね。腕の振りが大きくてセレクターにあたってリアに。

    普段、練習の時もスタジオの時も全くそんな事はなかったですし、ステージアクションもそんなに大きくはないのですが、ライブになると多少動きが大きくなるのかもしれません。

    この多少程度のものが、実はかなり大きく演奏性に関わってきます。

    ギターを続けていくと必ずコントロールの重要性に気づき、よく使う事になりますので、コントロールが右手に近い配置のストラトタイプのものから始めて、慣れておくのがいいかと思います。

    「俺はストラトは弾かない。テレキャスでギャンギャンいったるねん!」みたいな、潔くいくのもカッコいいですけどね。

    コントロールノブ、volume、tone

    volume(音量)tone(音色)です。

    ここもかなり使用頻度の高い重要な箇所です

    ストラトキャスター

    ノブ効果
    1volume音量。3つ全てのピックアップに効く
    2フロントtoneフロントの音色、最大で硬い音。そこから反時計回りでこもった丸い音に変化していく。
    3センターtoneセンターの音色、最大で硬い音。そこから反時計回りでこもった丸い音に変化していく。

    元はこんな感じです。リアにtoneはついてないみたいですね。

    現在では色々違ったパターンがあります。私の使うストラトタイプのものは3のセンターtone無し、代わりにリアtoneになってます。その他にも3がセンター、リアの両方に効く様なパターンもあります。

    レスポール

    ノブ効果
    1フロントvolume音量、フロントのみに効く
    2フロントtoneフロントの音色、最大で硬い音。そこから反時計回りでこもった丸い音に変化していく。
    3リアvolume音量、リアのみに効く
    4リアtoneリアの音色、最大で硬い音。そこから反時計回りでこもった丸い音に変化していく。

    わかりやすい配置です。このタイプは今でもこの配置がほとんどだと思います。

    実際にギターを抱えてもらうとわかりやすいのですが、コントロールの配置は、どのギターもなるべく直感的に把握できるように考えられている様に感じます。

    コイルタップ

    ハムバッカーの2つのコイル片方だけ使用し、シングルコイルにするもので、音作りに幅が広がるメリットがあります。

    シングルにした時にあまり使えないといった声が多い印象がありますが、

    使えるシングルにするため各社に工夫されたものもあります。

    あくまで即席シングルであって、それをプレイヤーが上手く扱ってあげるのという感じでしょう

    1ハムバッカー
    2シングルコイル

    切り替えスイッチの形状はモデルによって様々です。

    必要性はそんなに大きくは無いと思いますので、最初の1本の選択基準としては気にしなくていいポイントだと思います。

    コントロールに関しましてはこんなところです。何度も言いますが、ここけっこう重要です。

    最初のうちは、いちいち操作するのが煩わしいかもしれませんが、慣れるとかなり便利です。是非色々試してみてください。